けんの独り言

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熊本地震〜本震〜
2016/06/22

 息子は寝たし、そろそろ私達も寝ようとしていたとき。

 二つ目の「本震」がやって来たのが平成28年4月16日(土)午前1時25分。

 再び、「ドン!」という縦の衝撃と音。

 激しい横揺れが来た!前よりも大きい。

 冷蔵庫・食器棚・サイドボードにタンス。

 ありとあらゆる家具が大きく揺れ、倒れたり、ぶつかる音が響く。

 スマホが「ビー、ビー、地震です!」とがなる。

 息子が何か叫びながら飛び起きて来る。

 どれくらい続いただろう、生きた心地のしない長い揺れが治まった。既に停電している。暗い中懐中電灯でお互いの無事を確認し、一安心。

 カミさんと息子の努力の甲斐があり、キッチン・リビング・ダイニングに大きな被害はない。

 和室、息子とカミさんの部屋は家具類が倒れ、中身が散乱している。

 このままこの部屋に留まるのが良いのか、直ちに非難すべきなのか。判断に迷う。
 ひとまずは、夜が明けるのを待って判断することにした。

 電気は通っていない。水も出ない。当然、ガスも止まっているだろう。
 後で分かったが、この時にはすでに高架水槽がやられていた。

 テレビが見られないので、ラジオにかじりついて情報収集する。
 県内各地で大きな被害が出ているようだが、映像が確認できないのがもどかしい。

 次々と被害状況が速報されるが、「阿蘇大橋が崩壊」と言っている。そんな馬鹿な!
 明け方には「異常なく通行可能」と訂正になった。やっぱりだよ、人騒がせな。こういう状況だから、デマも数多く流れるのだろうなと思った。

 しかし、真実は周知のとおりである。

 明け方まで、震度3程度の余震がひっきりなしにやって来る。
 三人でソファにもたれ眠れない夜を過ごす。

 空が白み始めた頃、息子と一緒に外の様子を見に出た。

 まず、玄関ドアのロックが固い。ドアが開きにくい。明らかに歪みが生じている。玄関を出てすぐの自室外壁に大きなX字型のクラック。壁の破片が床に散乱している。壁と梁の継目、至る所に大小のクラックが走っている。

 当然、エレベーターは動いていないので、階段で地上へ向かう。途中の廊下・階段にはコンクリートの破片が所々に散らばっている。

 ただ、行く手を阻むような崩落や破片の散乱は、見られない。一階に辿り着くとエントランスの大理石の飾り壁が一面崩落している。

 大きな外壁の崩落も見られない。駐車中の車にも被害は無いようだ。貯水槽周辺が若干地盤沈下しているように見えるのは気のせいか。
 今度は別の階段で八階まで登ってみる。大小はあるものの、ウチと同じようなX字型クラックのある家が多い。

 素人が建物の外側だけを見た限りでは、天井・ガラス・照明などの崩落はない。致命的と思われるひび割れなども見られない。これまで以上の揺れがやって来ない限り、即倒壊の恐れは無いと思われる。

 ただ、こうやっている間にも、震度3程度の余震は幾度となくやって来ている。いつまた、震度6とか7がやって来ないとも限らない。現に前震の時には、本震がやって来るとは夢にも思ってもいなかったのだから。

 高所から近隣の家並みを見渡すと、倒壊した家屋はないものの、屋根瓦が落下したり、ブロック塀が倒壊した家屋が多数確認できる。

 前震の時には無かった被害が顕著に現れている。これはやはり、震度7を2回も受けたからだろう。

 はて、さて、一体これからどうしたものか?途方に暮れる・・・。







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